昨日省エネの課題を解決する為には、発見力が必要と述べた。

そして、課題の発見ができたら３０％解決したと同じだと述べた。

さて、課題の発見がで来たときから省エネの問題から

コミュニケーションの問題に変化すると伝えた。今日はここを

話していきたい。


たとえば、あなたがいつもの薬を出してもらいたくて、医師に電話

した。ところが、いつもの先生が不在で、代わりに大学病院から

来たばかりの研修医の先生が電話に出たと想像して下さい。

貴方は、電話口の先生に一生懸命に話をするが、貴方の状態を、

電話に出た人の先生が正確に頭にイメージできなければ、正しい判断は

できない。よって薬は処方されない。仮に処方されても診断の内容に

不安があったら処方された薬を安心して飲もうとは思わない。

省エネでもこれと同じ事が起きるのだ。

電話でなくても対面していても、コミュニケーションの問題なのだ。

貴方の頭にあるイメージは、貴方の言葉から、表情から発せられ、

相手の耳に、視覚に届く。しかし、訴えた事が正しくイメージされ

貴方の思いを、課題を理解するとは限らない。いや、どちらかと

言えば、正し伝わらってないと思った方が普通かもしれない。

こうして本来の課題解決とは異なる次元で情報がねじれて伝わる。

ねじれて伝わった情報を、その人が解決を試みるならまだ誤差を

修正するチャンスがある。

しかし、さらにそこから伝言がなされたとしたらどうだろうか？

出てくる答えは貴方が欲しいものではない。しかし、貴方は、

課題を発見する事が出来たとしても、出された答えがベストか否か

の判断をするスキルが、必ずしも持ち合わせてるとは限らない。

ここでの不幸は、コミュニケーションで問題が起きている点にある。

省エネコンサルタントと名乗る者は多いが、こうしたコミュニケーション

の問題を意識して対応を心掛けている者は少ない。

特に特定の技術に詳しい技術者がコンサルをしている場合は、技術の

問題と思い込んでコミュニケーションをおろそかにし、重要な情報を聞き洩らす

事が多い。多分、固定観念の塊になっている。

明日はいよいよ残りの７０％について、省エネコンサルが必要なケースと

いらないケースについてお話したい。

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