昨日は、大阪商工会議所での改正省エネ法実務対策講座で

講師を務めさせて頂いた。

50名の定員に対して８１名のご参加があり、主催者も需要の

多さに驚かれたとのこと。喜びの顔を見せてくれた。

当日は、中長期計画の策定と管理標準を講義をした。

実習の時間も多く取るようにして、極力その場で書類が

仕上がるように配慮をしたが、丁寧に実施するには、1つの

テーマで1日は欲しい。説明するのは簡単だが、参加者一人一人に

受け止めて欲しいから。

休憩の時や、終了後の多くの参加者の方が個別の質問や

名刺交換に来られた。

法定書類を提出する本人が出席しているので、個別の事情

に対する質問が多くあったが、根本のところを理解して

頂く事が解決の糸口に直結する。

これは、面倒な書類なのか？価値ある書類なのか？

別の見方をすれば、価値ある仕事をしているのか、雑用を

やっているのかの違いとも言える。

雑用の一つだと考えも浮かびにくいが、価値ある仕事だと

認識を持てると、パッと表情が変わる。

私の前を離れる時は嬉しそうな顔になって席へと戻る。

また一つ笑顔に出会えた。嬉しいと感じる瞬間。

講師としての使命を果たせたと感じる。

終了後、多数の質問者の最後で３０分近くも待って

一言嬉しさを伝えたいとご挨拶をして下さったエネルギー管理士

の方がいらっしゃった。

エネルギー管理士といえば、省エネのエキスパートだ。

但し「省エネ法」のエキスパートではない。

しかし、世間ではそう見ないから大変。

そうした方が、この講座に参加して本当に良かったと、お礼を

伝えたいと最後まで残ってご挨拶を下さった。

一日中立って講義をしてきた疲れがスーッと解かれた。

嬉しいと感じる時。

そう、自分の誠意が伝わったと確認できた時、笑顔に出会えた時。

今、ここ、この時代に生まれ使命を果たせたと感じる時が持て

とても幸せな気分で会場を後にした。


世の中にエキスパートと思われているエネルギー管理士に

共通する悩みは、相手の方が

当然省エネに関する法令も分かっていると思って聞いてくる事だと。

しかし、確かに試験の前には勉強するが、合格後は改正法をいちいち

勉強する人は稀である。何故なら技術的な対応を考え、企画し、実施

する事に割く時間の方が大部分であるからだ。

例えてみるなら、自動車の運転免許試験合格者と同じだ。

免許書を頂いたら運転ができる。毎日運転するから、運転の技法は

向上する。しかし、道路交通に関する法令が変わったからと、改めて

テキストを開く人は稀。

法令が分かると言う事と車が運転操作できる事は同じではない。

そうしてみると、省エネのエキスパートは、改正省エネ法のエキス

パートでない事を理解できると思う。

こうしたエネルギー管理士を応援するサービスも設けている。

興味のある方はＥｃｏ１１０を見て欲しい。


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