最近、省エネと同じくらいの頻度で見かける言葉に「低炭素」社会の実現

という言葉があります。言い馴れないと「低酸素」になってしましますが。

地球温暖化に影響を及ぼすとされる二酸化炭素の排出削減を抑える

ために、インフラ～ライフスタイル、そして産業の構造までも変えるという

動きに発展をしています。

省エネと低炭素社会の大きな違いは何でしょうか？

私は、低炭素社会には再生利用が可能な自然エネルギーの利用開発が

大きなウエイトを占めていると感じています。一方で

CO2そのものを隔離して閉じ込める事も研究が進んでいます。特に、地中に

閉じ込めるとか、海中に閉じ込める案です。そして最後は、木材に閉じ込める

案です。

ここ最近になって急に「森林認証」という言葉を聴くようになりました。CO２の

吸収源として、立ち木はモチロンの事、切り出したあとの材木も焼却するまで

は、CO2が固定化されているという考えに基づいています。

さて、こうなるとエネルギー消費を抑制する省エネとは、根本的に異なって

います。

ここが低炭素社会を実現すると表現されている点であり、省エネはその一つ

の手段でしか過ぎないことが分ります。

言葉の持っている意味を、どこかで正確にインストールしておかないと、考え

方が正しくても答えが違ってきます。本当に当たり前すぎるのですが、例えて

言えば数学の問題で答案に数値を誤って書いた。書いた数値で計算した。

計算式は正しい。その数式に誤って写した数値で計算しただけです。

でも問題に対する答えではありません。あなたが勝手に間違えて作った問

題の答えなのです。

数学ならば、どこで間違えたのかという検証も容易です。

本題に戻します。

低炭素社会に対する認識が異なる中で、ある課題について会議をしたら

一体どんな答えになるのでしょうか？

そもそも、出発点が違いますから、違っている人も「自分が間違って言葉

の意味をインプットした」ことさえも気がついていないのかもしれません。

こうした方が過半数の中での会議は、まともな議論にならない事が

想像されると思います。

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