最近では、LNG基地を新設したのを機会として重油の大口需要家に

CO2の排出が30％近く削減できる事

重油よりも安くなる事をセールスポイントに燃料転換を働きかけている。

そして現実に重油の大口需要家が燃料を転換する事に伴う

施設の更新やLNGタンクなどの施設までを15年契約で賃貸借する

契約が成されていると聞く。

一方で中小企業では、LNGに転換したばかりに燃料費が1.3倍～1.6倍に

なり、経営を圧迫しているとも聞く。これはいったい何故だとあなたは思う？

そもそもLNG（液化された天然ガス）は、常温で気体だ。

日本のように島国へはパイプラインを敷設する事も出来ず、一旦ものすごい

マイナス162度で液体化して高圧容器に詰めてタンカーで運んでいる。

マイナス162度ってすごくない？コストがどれだけかかるのか想像できないくらい。

これを一旦船から国内の基地に降ろし、さらにそこからガスを運ぶ

タンクローリーで輸送するとなると、この積み下ろしで必要なエネルギー

はちゃんと計算された上で、それでも尚重油のCO2よりも３０％少ないと

本当に言えるのか？

何かトリックがあるみたいに見えないか？

そして、最も重大な事は、

燃料をCO2排出が少ない種類に変えただけだと言う事。

勿論それに伴って設備を更新する必要があるから、最新のモノに

代わって行く事になる。もしかしたら燃料転換でCO2が削減できるより

機械設備の更新により削減される方が多いのではないか？

あなたはどう思う？これで本当にCO2が削減できたと言えるのだろうか？