￥1,000,000,000,000.- 

これがすぐにいくらなのかが分かる方は、そうそういらっしゃいません。

百万円の百万倍　つまり　1兆円　です。

このお金、電力会社と鐵鋼メーカーが排出枠を確保するために
使ったお金です。京都議定書の目標達成のために

しかし、まだまだ足りません。2012年までには、これからどれ程のお金が

ＣＯ２排出枠の確保に使われるのでしょうか？

新日本製鐵会長の三村明夫さんが新聞で述べていました。

１兆円　　これだけのお金を、研究開発に回したならば、どれだけ未来に役に立つ

技術開発が出来た事だろうか？　　全く同感です。

ちなみに、大手企業がリーマンショックの世界不況の中、逆風下で環境技術開発に投じると
発表した研究開発費は

住友金属　240億円
新日鐵　　 475億円　　　
ＪＦＥ　　　　419億円
神戸製鋼   292億円
鐵鋼4社合計で１,４２６億円となる。

そこで考えていただきたい事は、この研究開発費の７倍もの「空気」を買い続ける事が
今求められているという事です。

今なら安いからと、安易に海外との排出量取引で排出枠を確保すると、
毎年毎年買わなければならなくなるという事です。

ずーっと買い続ける内には、石油がそうであったように、投機の対象となり
ＣＯ２の単価も上昇して来る事を予想するのは至極当然のように私は感じます。

京都メカニズムを利用したＣＯ２の削減で、日本国が貧乏になって欲しいと
思っている日本人はいるのでしょうか？

今こそ技術開発と、Ｅｃｏが実践できる人材の育成が必要な時ではないでしょうか？