省エネコンサルという言葉のもとに、毎月２０万円とか30万円の

顧問料を払っている企業があります。

受けているサービスの質が到底コンサルティングとは呼べない

代物に対してである。

そもそもコンサルティングの意味をよく理解していない。

その業界のことをクライアントよりも良く知っているコンサルタント

は、ほとんどいない。コンサルタントは、クライアントが気づいて

いないか、気づくことが難しい視点をもっている。

この視点から、アドバイスする事が多い。

ところが、どんなにすばらしいアドバイスでも、それを実行しなければ

「ちょっといい話を聞いた」レベルに留まり、結果として

聞いても何も変化を起こさないし、おきるはずが無い。

エコエナジーのコンサルティングは、４８時間以内に実行できる

ように示唆をし、クライアントが自ら選択をして実行できるように

している。ゆえにエコフィットネス教育プログラムは、教育的要素

を持った上で、クライアントが自ら楽しんで行動に移せるように

する為のコンサルティングを行なっている点がキモといえる。

　先日、一般公開セミナーを受講して頂いた方の中で、ご希望

の方に電話コンサルティングを行なった。

　テーマをお伺いすると３つの質問が出された。

　そこでお尋ねした。その３つの質問に答えると、あなたのビジネス

がウマくいくようになるのですか？と。

　答えはＮＯだった。つまり質問はある特定の現象についてのもので

しかなく、その現象を引き起こす幹の部分が何か分からない状態で

質問をされているのである。

　初めての本格的コンサルティングを受けられたこの方は、問題の

本質である幹をはっきりと認識をするチャンスを得たのである。

　全く異なる業界に進出するときに、すべてを自社でまかなうには

人材がいないのである。単発的に湧いてくる疑問の幹を意識する

事がないまま、その疑問の解消をしても、すぐに別の疑問がでてくる

だけでキリが無い。相している間に時間切れとなるのである。

はっきり申し上げて金額だけ見たら当社のコンサルティングは

高い部類に入る。（￥40,000／時間）

　しかし、枝葉末節をこねくり回している間に時間ばかり過ぎる方が

実は大きな損失になっている。

　幹を見つけることができなければ、ビジネスにならない。

すでに、多くの方にコンサルティングを実施してきているが、何よりも

社内にあるリソースをどれだけ活用できるかという事と、本当に足り

無い部分を明確化してプロのコンサルティングを受ける事が得策だ。

楽ができるのではない。スピードが求められている時代に、ノロノロ

やっていると周回遅れになるのである。

　周回遅れならまだ挽回できるかもしれないが、逆コースを走っていた

らどうなるであろうか？　こうなるともっとヒドイ。

　師匠からこんなアドバイスを受けたことがある。

伊藤君、大学の先生はどうやって勉強するか知っているか？

文献・論文・図書を読んで先人の知恵を借りて研究しているんだ。

大学の先生が本を読んで先人の知恵を借りているのに、知恵の

無い人ほど自分でやってみるという。だから進歩が遅い。

　なるほどと思った。こうしたことから、小生も先人の知恵を借りて

研究を進めている。お陰でスピードも速まった。

もちろん授業料も半端な金額ではないが、時間を買うことができる。

　私の知人で優秀な機材を開発した人がいる。しかし、彼はこうした

考え方をもてない。ゆえに１周リードでスタートしながら、今では５周

遅れになっている。更に悪いことにその事に気がついていない。

　時には情報交換しましょうなどと声をかけられるが、お断りをしている。

交換すべき情報が先方に無いのに情報交換はありえないからだ。

　彼は授業料を払って勉強したり研究する価値感を持ち合わせて

いない。ゆえに周回遅れになる。

　何に時間を使うか、何にお金を使うかでビジネスも人生も変わる。

そう感じた一日だった。