今日は小生も所属する環境認証団体の勉強会でした。

ここで耳にしたのが、ＩＳＯ１４００１取得した自治体で

認証の継続をやめているとの事。

かつて720の自治体がＩＳＯ14001の取得をブームの如く

取得していたが、今では本庁で導入しているのが150に。

無理からぬ事と思われる方もいるでしょう。あなたはこの

変化を、何があってそうなったとお感じになりますか？

民間の企業でＩＳＯを取得している方なら、おおよそ見当が

つくと思います。

そうなんです。やり方を間違えたのです。

指導されたコンサルタントにも責任があったかも知れません。

審査に当たった審査機関に責任があったのかも知れません。

それもあるでしょう。しかし、根本的なことに対しての理解が

欠如しているのが原因だと私は思います。

たまたま、この日の勉強会で、複数の工場をお持ちの会社の

経営者の方が事例を発表されました。主力の工場では14001

を取得して10年目。そもそもＩＳＯ１４００１は、その認証取得が

目的であった。ゆえに、取得できるならばと、言われるがままに

書類整備と体系作りを行っていたに過ぎず、日々の改善活動

は活性化しなかった。もしかしたら別の次元の事を進めていた。

こうした環境認証は、「適合」か否かの二者択一では、やる気が

おきるわけがない。

オリンピックでも全て点数で評価され、小数点以下の数値にも

神経を尖らせてここ一番にチャレンジをしている。だからより早く

より美しく、より優雅に競う事ができる。そうして競った技が4年後に

は当たり前のように、他の選手が達成している。

モデリングの力である。

こうした、力が適合か否かしか見ないＩＳＯの世界は、凄すぎる程の

スタッフを事務局に当てて活性化する仕掛けをしない限り、自発的

自立的にはスパイラルアップなどしない！絶対にない！

仕組みは常に改善必要である。完成したその時から改善が始まっている。

余に厳格に文書管理という形式に囚われて、今ある書式・マニュアルを

全部改定した会社も多いと思う。大切な無形の資産（コレこそがその

会社のノウハウなのだ）をダメにしている事がどれ程多いことか。

ＩＳＯは仕組みという道具であって、大工の金槌と同じだ。

金槌に振り回されては釘は打てない。金槌を自由に使えて釘が打てる。

さすれば、悪い仕組み、面白くない仕組み、役に立たない仕組みは

「捨てる」のではなく、改善することだ。大抵の場合、この改善を止めて

しまうか、弱めるように弱めるように働いている。ココが問題なのだ。

ＩＳＯが上手く回らない・・・そんなの当たり前だ。

ＰＤＣＡを回すにはＷＤＯＴがエンジンなのだ。

このエンジンを積み忘れるから回るわけがない。

回るほうが不思議。

ＷＤＯＴのエンジンそれはまた講演会で話します。