東京都環境確保条例に関する説明会や、セミナーが増えてきた。

小生も講師をする機会が増えたが、私自身の勉強として時間の

有る限りこうしたセミナーには参加して、情報入手や、新たな

視点を得るために出かける。

先日あるセミナーに参加した。国の審査機関でもあるが、どうも

視点が違う。というのは、自分の会社が何ができるか、どのような

思いを抱いてこの審査業務に当たろうとしているのか、自分たちが

関わることで、クライアント企業が、国が、都が、社会が、世界が

どのように良くなるのか・・・という視点が欠けている。と感じた

だから、淡々と業務内容を説明していたり、制度の内容を説明する

事に終始している。

う～ん、これは参加者は眠いだろうなぁ・・・、と周りを見回すと70％

位は寝ているか、ぼんやりと聞いている。目を輝かせて聞いている人

メモを取りながら聞いている人は一人もいない。これってよくある光景？

よくある光景で講演者も慣れてしまったのだろうか？

小心者の小生は、こうした光景で講演をすることは恐ろしくてできない。

今までのセミナー、講演で自分の見る限り一人として寝かせるなんて

限りある命そのもの時間を使って来場している人が、無為にすごして

もらったら、自分がその方の時間を盗んだと同じ事になると感じている。

どうしたら、興味を持ってもらえるか・・・これは、参加者の興味の

有る事を主体に講演をするめる以外にない。

参加者になったつもりで、原稿を考えるが、そうそう参加者になった

つもりには成りきれない。だからこうして色々なセミナー、講演会に

でかけて「参加者」として聴くという体験が必要なのだ。

何回か講師をすると、講師の側の都合で話をするめる事がある。

ここを如何に聴く側にチューニングすることができるかが講師の

善し悪しを決める。もちろん内容が有っての事だが。

今日改めて、自分自身も聴く側に回ってチューニングをさせて頂

いた。私にとっては得難い体験をさせて頂けた事に感謝。