ISO50001とう名前を聞いた事があるだろうか？

これも国際規格としてアメリカ・ブラジル・英国・中国が

リーダーシップを取って来年4月の成立を目指し、最終案を

この秋に制定するスケジュールで動いている。

ISO50001で適合を求めているのは、エネルギーの利用について

パフォーマンスを重視する規格であると言う事である。

ISO50001は、認証取得すべき規格か否かを考えてみたい。

 

こうしたマネジメントシステムにおいては、理論が突出

してくる。つまり行動の原動力となるモノへの配慮を

忘れてしまう事が多いと言う事である。

もともと、日本ではISO50001よりも優秀な基準が存在

している。エネルギーの使用の合理化に関する法律であり、

関係するガイドラインなどは、具体的に書かれている。

ただ、あなたがそれを法規制だからと面倒な対応をせねば

ならないと思うか否かに関わっているのだ。

つまり、お金を払って省エネ法の活動を認証してもらうに

等しいと言えるのではないか？

　中には、５０００１を１４００１の中に組み込む事を提案する

コンサルタントがいるが、日本においては本末転倒した考え

と私は感じている。

　この、５０００１を１４００１に組み込むなどは、最悪のシナリオ

と言えるのでhないか？

英知を結集して作られた法律・条例とそれらで規定する法的要求

事項を可能にする為、規則や通達・告示などで指針が出されて

いるのだ。ただ使いこなせないだけ。

どうして使いこなせないか？

答えは簡単、ちゃんと指導ができるコンサルタントに指導を受けて

ないから。

法的対応については何となく自分で出来ると思い込んでいる方が

多くいるが、こうして５０００１と比較をすると、「単に法対応」した

レベルでしかない事に気づくと思う。

５０００１にお金を使い、法対応と異なる書式の報告書を、法対応と

異なるスパンで計画し、報告する等はどれだけナンセンスであるか

考えて欲しい。

同時にもし１４００１が有効に機能しているとは思えないようなら

迷わずに５０００１を組み込むことは全く意味が無いと気付いてほしい。

　もし、あなたが必要な所にお金を掛けず、不必要な所にお金を掛けて

いる人が貴方の隣の席にいたとすれば、どうしますか？

　言葉に惑わされず、本質をよく見極めた上で

真に進むべき道を選んではどうか？