BEMSという言葉をご存知の方は、専門家の方です。

これは、ビル・エネルギー・マネジメント・システムの略です。

ビルの空調・照明・換気などを管理して、私用するエネルギーを

最適化するための制御を行う省エネ機材の一つで、通常はビルを

建設する時に採用されている事がほとんどで、山武（現アズビル）

ジョンソンコントロールズ三菱電機ビルテクノが有名です。

さて、今日の本題はここからです。　

何らかのいきさつがあってか、省エネ法で求められてかで

建設時に設置されたBEMS。上手に使うには自動制御といいながら

「どのような状態に制御をするか」を決めるのは人なのです。

車をお持ちの方は、経験があると思いますが、点検・車検などで

整備工場で車を整備してもらい戻ってきた時に違和感があります。

整備担当の技術員が手を抜いたのではありません。実に一生懸命に

プロの目で整備をしてくれています。だけどしっくり来ない。

何故でしょうか？

それは、車という機械装置としては万全な調整整備であっても

運転手の運転のクセを考慮して整備をするのは、貴方が横にいて

具合を確かめながらフィット感を伝えない限り出来ないのです。

BEMSにおいても全く同じです。私たちは全自動制御という言葉に

信頼を寄せる傾向がありますが、自動制御は万能ではないのです。

確認します、BEMSの全自動制御の設定は、どのようなシーンを想定

して調整してあるのでしょうか？

また、その想定されたシーン通に使っているでしょうか？

答えは　ノー　です。

▽▽明日に続く