先日省エネ機材を販売する方から言われた事です。

機材販売屋さん「先生は、同じ原稿で何度でも話をすればいいから、楽ですね」って

小生「そうかも知れませんね」

これは議論になりませんので、話題を変えましたが、脳科学的に見たら答えは歴然です。

私たちの脳、前頭葉は、常に刺激を求めています。

これが、新製品や新しい知識を要求する根源と言っても良いでしょう。

同時に、同じ事を何度もお話しますと、「口が勝手に動く」のです。

しかし、話し手に伝えたいという意思が無ければ、単なる眠い話になります。
５年ほど前に実際にあった不思議な体験ですが、

その日は、前回と同じレジュメを使ってセミナーをしていました。

ふと、気が付くと　口が勝手に動いています。
それだけではないのです。私は立って話しながら寝ています。

すぐさま休憩を入れましたが、前頭葉の刺激が無いので、講義をしながらでも
寝てしまうのです。本当に不思議で自分でも驚くばかりです。
聞いてくださった皆様には、大変申し訳ない事をしたと反省をしています。

以来、私は予備校の講師を「かがみ」にしようと決めました。

予備校の講師と大学の先生（講師・助教授・教授）との一番の差は、責任と感じています。

予備校の講師は、受講生の志望校合格率で評価されます。
更に、受講生の数で人気（分かりやすい・覚えやすい・ポイントが分かるなど）が
即座に分かります。

受講生が集まらない講師は、契約更新はありません。非常に厳しい世界ですね。

一方で大学の先生の評価は、何でしょうか？学会発表？論文？
少なくとも、学生の希望就職先で評価はされていないように感じています。

こうした事から、あの日の寝ながら講義体験以来、全身全霊でＥＣＯ人材育成に

取り組む事としました。

さて、冒頭の機材販売屋さんの言い分について、今は１５０％ ノーと自信を持って答えます。

常に新鮮な情報と、法令改正を勉強し、いかに楽しく興味を持っていただくかを考えるには、

ＥＣＯだけ勉強していたのではアウトプットに障害が発生します。

そんなことから、幅を広げて色々なセミナーに出かけ、刺激と情報を頂いてきます。

皆さんも、たまには専門分野とは離れた刺激＋情報をインプットしては如何でしょうか？